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【BtoB営業ヒアリングのコツ】成約率を倍増させる「仮説思考」と「質問力」
「商談は盛り上がったはずなのに、提案後に連絡が途絶えた」
「顧客の課題がいまいち掴めず、ありきたりな提案しかできない」
BtoB営業において、成約の可否を分ける最大の要因は「提案力」ではありません。実は、その前段階にある「ヒアリングの質」が8割を握っています。
顧客自身も気づいていない「真の課題(潜在ニーズ)」を引き出すことができれば、相見積もりになっても価格競争に巻き込まれることなく選ばれます。
今回は、BtoB営業代行のプロフェッショナルである「株式会社スリーピース」が、現場で徹底している「売れるヒアリングの極意」を解説します。単なる御用聞きから脱却し、ビジネスパートナーとして信頼される営業を目指しましょう。
なぜBtoB営業で「ヒアリング」が最重要なのか?
BtoB(法人営業)とBtoC(個人向け営業)の最大の違いは、「意思決定の合理性」と「関わる人数の多さ」です。
法人がサービスを導入する際、「なんとなく良さそう」という感情だけで決まることはありません。「現状の課題は何か」「導入によってどれだけの利益(またはコスト削減)が出るか」という論理的な理由が必要です。
つまり、ヒアリングの目的は単に情報を聞くことではなく、「顧客と一緒に、導入すべき論理的な理由を作り上げること」にあります。ここが抜けていると、どんなに素晴らしいプレゼン資料を作っても響きません。
【準備編】ヒアリングの成否は「仮説」で決まる
「何かお困りごとはありませんか?」
これは、BtoB営業において避けるべき質問です。
多忙な担当者は、抽象的な質問を嫌います。ゼロから課題を教えてくれるほど暇ではありません。プロの営業マンは、必ず商談前に「仮説」を立てています。
1. 徹底的な企業リサーチ(3C分析の視点)
ホームページを見るのは当たり前です。さらに一歩踏み込んだ内容を確認しましょう。
- 中期経営計画: 会社が今後どこを目指しているか?
- 採用情報: どの職種を募集しているか?(=その部署に課題や投資意欲がある)
- 業界ニュース: 業界全体でどのような法改正やトレンドがあるか?
2. 「仮説」を持って質問を投げる
リサーチ情報を元に、「おそらくこういう課題があるのではないか?」と予測を立ててから質問します。
- × 悪い例: 「御社の課題は何ですか?」
- 〇 良い例: 「御社の業界では今、〇〇法改正の影響で管理業務の負担が増えていると伺いますが、御社でも同様の課題感はお持ちではないでしょうか?」
「弊社のことをよく調べてくれているな」という信頼感が生まれ、相手の口が重い状態からでも本音を引き出しやすくなります。
【実践編】潜在ニーズを引き出す「深掘り」のコツ
表面的な情報(顕在ニーズ)を聞くだけなら、アンケート用紙で十分です。営業マンの価値は、対話を通じて深層心理にある「潜在ニーズ」を掘り起こすことにあります。
コツ1:BANT情報の「裏側」を聞く
営業の基本フレームワークである「BANT(予算・決裁権・ニーズ・導入時期)」ですが、単に項目を埋めるだけでは不十分です。
- Budget(予算)の裏側: 「予算はいくらですか?」ではなく、「今回のプロジェクトに対して、投資対効果はどの程度を想定されていますか?」
- Authority(決裁権)の裏側: 「決裁者は誰ですか?」ではなく、「今回のご検討にあたり、他にどなたのご意見が重要になりますか?(現場責任者や役員など)」
コツ2:SPIN話法で課題を「自分事」にさせる
顧客に課題の深刻さを認識してもらうためのフレームワークです。
- Situation(状況質問): 現状の確認。「現在は〇〇システムをお使いですか?」
- Problem(問題質問): 問題の指摘。「そのシステムで、データの二重入力が発生していませんか?」
- Implication(示唆質問): 問題の影響を広げる。「二重入力によって、月間でどれくらいの残業時間が発生していますか?また、ミスによる損失リスクはありませんか?」
- Need-payoff(解決質問): 解決後のイメージ。「もしそれが自動化され、残業がゼロになれば、本来注力すべき営業活動にどれくらい時間を使えますか?」
特に重要なのが 3. Implication(示唆質問) です。ここを丁寧に聞くことで、顧客は「今のままではマズい、なんとかしないと」という心理状態になります。
コツ3:「縦の質問」で深掘りする
話題をコロコロ変える(横の質問)のではなく、一つの話題を深く掘り下げます(縦の質問)。
- 顧客: 「最近、若手社員の離職が多くてね…」
- 営業: 「そうなんですね。(縦へ掘る→)具体的に入社何年目くらいの方が多いのですか?」
- 顧客: 「だいたい3年目くらいかな。」
- 営業: 「3年目というと戦力になる時期ですね。(縦へ掘る→)なぜそのタイミングだと思われますか?」
- 顧客: 「うーん、評価制度に不満があるのかも…」
「具体的には?」「なぜ?」「例えば?」を繰り返すことで、真因にたどり着くことができます。
ヒアリングでやってはいけない3つのNG行動
- 尋問になる: 矢継ぎ早に質問を繰り返すと、相手は警戒します。「ちなみに~」「話題は変わりますが~」とクッション言葉を使い、会話のキャッチボールを意識しましょう。
- 自分の売りたい商材ありきで聞く: 相手の話を遮って「それならこの商品です!」と被せるのはNG。まずは「聞くこと」に徹し、診断医のように振る舞いましょう。
- メモに夢中で目を合わせない: PCやノートばかり見ていると、相手は「話を聞いてくれていない」と感じます。適度な相槌とアイコンタクトが安心感を生みます。
質の高いヒアリングは、組織的な「営業力」から生まれる
ここまでヒアリングのコツをお伝えしましたが、これらを個人のスキルのみに依存するのはリスクがあります。
- 「トップセールスしか深いヒアリングができない」
- 「新人が育たず、アポの質が低い」
- 「ヒアリング内容が属人化し、社内に蓄積されない」
このような組織課題をお持ちの場合、外部のプロフェッショナルを活用するのも一つの戦略です。
株式会社スリーピースの強み
私たち「株式会社スリーピース」は、単に電話をかけてアポを取るだけの代行会社ではありません。
- プロによるヒアリング: 貴社の商材を深く理解し、見込み客の課題(BANT含む)を的確にヒアリングした上でアポイントを提供します。
- 質の高いフィードバック: 「なぜ断られたのか」「市場はどう反応しているか」といった、現場の生きた情報を共有します。
- BtoB特化のノウハウ: 法人営業特有の複雑な決裁フローや組織構造を熟知したスタッフが対応します。
「営業リソースが足りない」「もっと確度の高い商談に集中したい」とお考えの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
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まとめ
BtoB営業におけるヒアリングは、単なる情報収集ではなく「顧客との信頼関係構築」であり「課題解決への共同作業」です。
- 徹底した事前リサーチと仮説構築
- SPIN話法などを用いた潜在ニーズの掘り起こし
- 「縦の質問」による深掘り
これらを意識し、顧客が「この人になら相談したい」と思える営業活動を行いましょう。
株式会社スリーピース
BtoB営業代行、BtoBテレアポ代行を専門とする営業プロフェッショナル会社です。
戦略的なアプローチと質の高いコミュニケーションで、貴社の新規開拓を強力にサポートします。